マイケル・ジョーダンが3連覇した時のNBAファイナルのプレー集です。
3連覇といってもマイケルはシカゴ・ブルズで2度3連覇しているので、これは1993年、初回の3連覇の時です。
この3連覇の中で特徴的なのが、多少の入れ替わりはあるものの、
ほぼおなじみのメンバーで3連覇しているということです。
特にスタメン。PG(ポイント・ガード)がジョン・パクソンからBJ・アームストロングになったくらいで、あとはずーっと一緒。
パクソンもベンチスタートでもかなりの働きをしていますし、最後の最後で優勝を決める3ポイントシュートも決めています。
さて、今回のファイナルの相手はフェニックス・サンズです。
シクサーズから移籍したチャールズ・バークレー(バークリー)がいます。
そしてもちろん、当時リーグを代表するPGだったKJことケビン・ジョンソンもいます。
Michael Jordan 1993 NBA Finals Great Performance (YouTube)
結果を見たらお分かりのように、バークレーを中心としたサンズのオフェンス力は凄かったです。
が、しかし4勝2敗でブルズがスリピート※ つまり3連覇を達成しました。
※Three と Repeat を合わせた3連覇を意味する造語です。
このファイナルの勝敗のポイントはマイケルのマッチアップだったと思います。
攻撃の軸としてダン・マーリーは外せないのでしょうが、彼では1対1のディフェンスでマイケルを抑えるのは難しく、クイックネスで対応しようとKJに変わると、マイケルは高さのミスマッチを利用してポストプレーに切り替え、ジャンプショットを連発。
ただ、ここで誤解のないようにして頂きたいのが、
決してダン・マーリーのディフェンスが下手ということではありません。
彼は1991・1993シーズン(まさにこの時期)にオールデフェンシブセカンドチームに選ばれるほどの選手であるということです。
そんな選手にしても、ひとりでマイケルを抑えるのはほぼ不可能だったということです。
そのためダブルチームで抑えようと他のディフェンスプレーヤーがマイケルに気を取られていると、スコッティ・ピッペンやそれこそジョン・パクソンなどの選手にやられてしまうという、終始、後手後手の展開でした。
このファイナル後、マイケルは引退(1度目)チャールズ・バークレーは怪我がちとなり、その後ヒューストン・ロケッツへ移籍。2人がファイナルで顔を合わすことはその後ありませんでした。
チャールズもとても好きな選手なので、1度は優勝して欲しかったのですが、
結局チャンピオンリングを手にすることなく引退してしまいました。
今はTNTの解説としてシャックやケニー・スミスらと元気にしている姿を見かけますね。