今年からトロントに移籍したカワイ・レナードのスーパーディフェンスです。
NBAのYouTube公式【NBA's Best Plays | October 2018-19 NBA Season】という10月のNBAベストプレーを集めた動画で紹介されていたプレーです。※レナードのプレーは 0:13~
今回はクレイ・トンプソンの3ポイントシュート新記録やデリック・ローズ涙の復活(キャリアハイ)などがあり、しかもディフェンスプレーということもあり、ハッキリ言ってそこまで話題にはならなかったと思います。
が、しかし、しかししかし、コレって今シーズンナンバーワンなんじゃないですかね?
ディフェンスに限って言えばここ10~20年でもナンバーワンでは?
と思うほどのプレーです。
相手のバウンドパスをダイビングしてカットする。と書くと地味なんか派手なんかわかりませんが、かなり凄いプレーです。
とりあえずご覧頂いてから解説しましょう。
いかがです?
バスケを知らない人が見たら、
「え?なんでこの人いきなり倒れたの?」
と思うかもしれません。
もちろん、なぜこのようなプレーが出たのかという真相は本人にしかわかりませんが、
たまたま転んだというわけではないと思います。
このプレーが出た流れ
- ボールを持ったプレーヤー(ゴルグイ・ディエング)が少しレナード側にドリブルで寄ってくる
- それに合わせレナードはディエング側(コートの中央)に少し移動
- そのレナードを見たジミー・バトラーがバックドアの動き(サッカーでいうディフェンスのへ裏へ抜ける動き)でレナードの背後に抜けゴール下に向かう
- バトラーの動きを見たレナードは迷わず倒れてパスをカット
- レナードは自分の後ろにもうひとりチームメイトがいることから、自分の上を超えるパス(アリウープなど)は選択肢から除外。
- さらにこの状況ならディフェンスが最も守りにくい足元を通るバウンドパスをすると判断
って感じだったんじゃないかな?と思います。
あくまでも私の推測なんですけどね。
結局この流れって一瞬の判断よりも先に経験から自然と出てくるものなんでしょうね。
映像を見る限り、カワイはボールマンがバウンドパスを出すのを見ている様子はないですが、
視界の端には入っていたのかもしれませんし、感覚的にか、パスが来るのを確信して倒れてますね。
まさにNBAナンバーワンのディフェンダーならではです。
私はこのカワイ・レナードのディフェンスを見るたびに、マイケル・ジョーダンを思い出します。
特にプレースタイルが似てるってことはないんですが、
マイケル同様の長い腕と大きい手のひらを駆使し、
対人ディフェンスが最強で相手エースを徹底的に抑え込みつつ、
それ以外にもスティール、ブロックショットとディフェンスでコート上を支配。
そしてリバウンドも強い。
オフェンス力も年々向上していてまさにリーグを代表する選手になってます。
スパーズのメンバーでタイトルを手にし22歳という若さでファイナルMVPとなり、
まさにチームの象徴となっていくことを期待され、ダンカン引退後は期待通りにチームの象徴となりながらもトロントに移籍。
今年から新天地でまた素晴らしい活躍をして、ラプターズを引っ張って頂きたいです。
本当にマイケル・ジョーダン以来、ディフェンスを見ていてワクワクする選手だと思います。