読了。
米澤穂信 / 真実の10メートル手前 (創元推理文庫)
太刀洗万智シリーズの短編集です。とても読みやすい作品でした。
連続ドラマ化されてもよさそうなサイズ感。
単純とか安っぽいということではなく、読んでいて作中のイメージが容易に浮かぶ描写。
長々と説明することなく、登場人物の特徴をイメージ出来るように物語が進んでいくので、
入り込みやすく物語として読み続けていくうちに大事な伏線も違和感なくすんなり流れに溶け込んでいき、
それが見事に回収されていくのを楽しめるミステリとなっています。
内容と著者紹介
内容(「BOOK」データベースより)
高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執―己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。優れた技倆を示す粒揃いの六編。
米澤/穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年には『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』および15年発表の『王とサーカス』は三つの年間ミステリ・ランキングで1位となり、史上初の二年連続三冠を達成した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
米澤穂信 / 真実の10メートル手前 (創元推理文庫)
オススメっすー。